子どもの学力低下の原因が「ゆとり教育」にあるという意見が多いが本当にそうだろうか。
ゆとり教育は、それまでの「詰め込み教育」の問題を改善するために、子どもたちの勉強の負担を減らし、心の余裕を確保し、より自由な発想を育もうという目的で、1999年(平成11年)に学習指導要領の全部改正が行われた。これによって、学習内容・授業時間の削減。週5日制の実施。「総合的な学習の時間」が新設された。
当時、専門学校の教育現場で資格取得教育に携わっていた。「合格の鍵は学生の意欲を高めること」を提唱し実践した。また、子どもが通う板橋区内の小学校のPTA会長の職にあった。保護者は、「土曜日に学校に行かなくて成績は大丈夫だろうか?」という不安の声が圧倒的に多かった。「土曜日は親子で有意義に過ごしていただきたい」が学校や行政の声。子どもの教育の基礎は家庭教育にある。親と子どものコミュニケーションは重要である。子どもと共有する時間は大事にしたい。しかし、単純に授業時間が減れば学力が低下するのは当然であろう。授業時間が減少しても、子どもの学力が低下しない(向上する)よう、学校と保護者が協力して、「子どもたちの意欲を高める」ことに力を注ぐことが欠けていたように思う。
今、「ゆとり」という言葉が一人歩きしているように思えてならない。また「詰め込み教育」の逆は「考える教育」ではないだろうか。今からでも遅くはない。「何のために勉強するのか」を真剣に語り、子どもたちの意欲を高め、そして親子で一緒に「考えること」を実践して欲しいと願う。
============過去の記事はココから============
ピンポンさんコメントありがとうございます。「あの時もっと勉強しておけばよかった」のあの時が、実は「今」だと思います。子どもと一緒になって社会の仕組みや職業のことなどを勉強するのも素晴らしい家庭教育だと思います。
投稿情報: KA | 2007/09/19 17:55
今になって、もっと勉強しておけばよかったと後悔することがあります。
特に、数学や英語。社会に出て、さまざまな場面で、「あぁ・・・」と自分がもっと習得しておけば、こんなことにがいまさらながらに感じます。
今、漢字検定や日本語検定など、静かなブームになっています。クイズ番組やDSなど使って競うゲームが、好奇心を生んでいる様子。
やはり、子ども達が将来の夢や職業に対してのあこがれというものを、持てないのことが学力低下の原因の一つと思います。教員が、社会科などから、様々な働き手が社会全体を包んでいることを伝えて教育していかなければ、ただの「詰め込み教育」の延長に感じます。
ここは親が一緒に社会見学に出かけて見せてあげる機会でしか、子どもには夢発見ができなような気もします。
今後の学校には多くの社会見学が出来る授業もつくってほしいものです。
投稿情報: ピンポン | 2007/09/18 22:05
バーヤンさんコメントありがとうございます。人はやる気がないと本気になって動きません。やる気を出させてくれる人がそばにいたら嬉しいですよね。私の場合は楽しい夢を持つことがやる気の源泉かな。
投稿情報: KA | 2007/09/18 11:12
こづじゅさんコメントありがとうございます。勉強でも運動でも何かに対して本気で頑張った人はその後の人生が変わってくると思う。今しか出来ないことがたくさんある。自分の将来のために今を精一杯生きたい。そしてその姿を通して子どもたちに教えていきたい。
投稿情報: KA | 2007/09/18 11:04
勉強する場があっても自分に意欲が無いと勉強はしませんでしたし逆に意欲があれば全て自分の知識として活かして行けるとは思っていますが…。
どんな状況でも言い訳しないで意欲を持って行動していける人になりたいです。
投稿情報: パーヤン | 2007/09/18 10:33