24日午後4時前、マリ子と清水町冨久鮨(店主:厚木美郎さん)に向かった。大事な友人との新年会だ。友人たちは福島の白河からやって来る。
昨年12月10日夕方、マリ子と二人で母が待つ会津若松竹田病院に行った。
のどに管を通された母は蒼白で苦しそうであった。
主治医の坂井先生からの説明は厳しく辛いものであった。
翌日会津田島の叔父(大山宏・KA教育相談役)を訪ね今後のことをお願いした。
夕方、東京に帰るためハンドルを握ったが運転する気力と体力が残っていなかった。
心配したマリ子は西郷のスパリゾートあぶくまの支配人で友人の杉山寿茂さんに電話した。
事情を話すと「準備します。大丈夫です」と静かに応えた。また母のことを大変驚き心配した。
5年ほど前から会津田島に戻ってくると母(昭子)、節子(妹)、叔父(宏)、叔母(キヨイ)、祖母(キヨ子)を連れて年に数回あぶくまに伺う。夜は杉山さんと一緒に飲んだ。
疲れ果てている私たちをみて杉山さんは美味い料理、美味い酒で励ましてくれた。有難かった。
12日も東京に戻る気力がなかった。
12日の晩は杉山さんが地元の親友長谷部浩行さんを夕食に連れてきて私たちに紹介した。
小柄だがユーモアがありなかなかのいい男だ。意気投合した。4人で遅くまで飲んだ。
12月22日、あぶくまに立ち寄ったとき、夕食を長谷部家にお招きされた。
杉山さんの運転で伺った。
長谷部さん、奥さん、お父さん、お母さん、長男、長男の奥さん、長女、二女、二男の9人家族。
美味い料理、美味い酒、温かい雰囲気に心の底から癒された。
長谷部さんのお母さんは私の母と同じ昭和12年生まれと聞いて嬉しくなった。
帰り際玄関でみなと記念撮影。お母さんが「何時でもいらしてください」と。
その長谷部さんご家族と杉山さんを東京板橋にお招きしての新年会だ。
杉山さんは池袋で仕事があって車で先に来ていた。
長谷部さんご家族(長谷部さん、奥さん、お父さん、お母さん)は白河から高速バスで王子に到着、タクシーで冨久鮨にやって来た。
長女の愛ちゃんはあとからいらっしゃる。
樋口元先生(京華学園)、玉川弘文先生(王子総合)もお誘いした。
10人での新年会は大変盛り上がった。
マスター(美郎さん)も遠く白河からの友人のためにいつも以上に腕を振るった。途中から座敷に上がり一緒に盃を交わした。
笑顔、笑顔、笑顔。みんなの笑顔に励まされた。
「人情」。本当にいい言葉だ。
母が元気だったらきっとこの席に来たかったであろう。
「何時でもうちに来てください。今日は本当にご馳走様でした」。
長谷部さんご家族は最終の夜行バスで白河に帰って行った。
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