「指導力不足」と認定された公立学校の教員が2006年度は450人であることが文部科学省のまとめで分かった。そのうち何と6割が在職年数20年以上のベテランだという。年代別にみると40代が45%で最多。
40代といえば、一般企業では管理職として、部下育成や業務遂行に邁進する一番油の乗った時期かと思う。なぜ同じ40代でも、企業では力を発揮できる年代なのに、教員だと停滞してしまうのだろうか。こういったところに「教育改革」の糸口があると思う。難しいことより身近なことから改善すべきである。身近なことが子どもにとって最も重要だ。
指導力不足がベテランに多い理由は「子どもの変化に指導法が追いつけない」とみているようだ。
昨年受け持ったクラスでの成功事例が、今年のクラスでも通用するとは限らない。むしろ成功した過去の指導ノウハウだけでは対応できない。生徒は年々変わる。一人ひとりの生徒が変われば、集団としてのクラスの状況も全く異なる。それを同じ方法で指導していたらうまくいくはずがない。生徒の価値観は明らかに変わってきている。多様化してきている。今、指導する先生も変わる必要があると思う。「先生が変われば生徒も変わる」。「生徒の立場にたって考える」先生を子どもたちは必要としているのではないだろうか。
教育は重大な事業である。企業の発展も「人を育てる」ことにかかっている。
21世紀を背負う一人ひとりの子どもたちが、夢を持ち、夢に向かい、夢を実現できるよう、先生方には全力で頑張って頂きたいと願う。「教育の目的は子どもの幸福」である。
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