教員をしていたときのことである。質問してくる生徒に2つのタイプがいた。
ひとつは「ここがわからない」と言ってくる生徒。もうひとつは「全部わからない」と言ってくる生徒。「全部わからない」のは大変困る。教えるほうも手のつけようがない。
「全部わからない」ということは、「自分でも、どこがわからないのかが、わからない」のである。本人が何に困っているのかわからなければ周りはもっとわからない。
質問してこない生徒も、声をかけると「全部わからない」と言う。
「どこがわからないのかが、わかるまで勉強しよう」と言って、放課後遅くまで付き合った。どこがわからないのか明確になると生徒の目の色が変わった。あとはわからないことをわかるまで勉強するだけである。
努力するといっても、何を努力するのかわからなければ、努力のしようがない。
勉強だけでなく仕事も同じである。初めての場合は特にそうである。自分で勉強して、「ここは理解したが、ここがわからない」と、わかったこと(○)と、わからないこと(×)を明確にすることが一番重要である。
新しいことを勉強すると、「自分は何もわからないんだ」ということがわかってきた。
知らないことを知ることは楽しい。
子どもたちにも「学ぶ楽しさ」を知って欲しいと思う。
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寺田さんコメントありがとうございます。「売れる営業マン」と言ってもいろいろなタイプがいると思います。最後は自分流を築くしかありません。ただ、売れている人の共通点は「人に好かれる」ことかな。またお会いしましょう。
投稿情報: KA | 2007/10/11 05:40
私の職業は営業です。給料も歩合制です。よって時間があれば売れてる方の講演を聴きに行きます。ただほとんどの講演は、一言で話すと「こんな人たちから契約をもらいましたので年収2000万円です」という内容の話しがほとんどです。売れる営業マンになるにはどういう努力をすれば良いかわからない講演がほとんどです。まずその人たちとどういう努力をして知り合い、そしてアプローチをするのにどういう努力をしたかまたクローズはどうしたか、といった核心の話が少ない。自分でつかんだから教えたくなのでしょう。私は後輩に対しては、努力するポイントをわかりやすく教えられるような先輩になります。
投稿情報: 寺田 誠司 | 2007/09/30 23:56
こづさんコメントありがとうございます。分かることと分からないことの区別が明確になると気持ちもスッキリします。その区別がつかないとモヤモヤした気持ちが続きます。モヤモヤから抜け出すことが大人でも子どもでも重要だと思います。
投稿情報: KA | 2007/09/30 20:49
32さんコメントありがとうございます。私も分からないところが分からないときがありました。憂鬱な気分を味わいました。背伸びするより一歩一歩着実に前進するしかありませんでした。知らないことは恥ではない。知らないことを知らないままにしておくのは恥だと思い努力しました。
投稿情報: KA | 2007/09/30 20:42
ピンポンさんコメントありがとうございます。分からないことが分かるようになるということは本当に凄いことだと思います。楽しみながら出来たらもっと最高です。
投稿情報: KA | 2007/09/30 20:38