22日朝、石倉先生が起きて来ないので奥様が起こしに行くともう手や足が冷たかったそうだ。突然のことにどれほど驚かれたことであろうか。医大生のお嬢さんが必死になって心臓マッサージをされたと伺った。
小平の斎場に到着するとご参列の方ですでに一杯になっていた。まだ開始10分以上前である。生前の石倉先生の人柄の良さと人脈の広さが伺える。みな「どうして。こんなに早く?」の想いで一杯であろう。どの顔にも辛さがにじみ出ていた。
入り口に石倉先生の遺影が飾られてあった。人懐こい笑顔。人を包み込む表情。この間まで一緒に話し、一緒に笑い、一緒に飲んだ顔である。もう会えないのだろうか。残念でならない。これから、もっと、もっと同じ時間を、楽しい時を共に過ごしたかった。妻もハンカチを目に当てて呆然としていた。
奥様、ご長男と初めてお目にかかった。石倉先生と初めてお会いしてから13年。今まで大変お世話になったことをお伝えした。感謝の気持ちをお伝えすることが出来た。お二人とも一瞬安堵されたようにうつった。
ゆっくり眠る石倉先生とお会いした。涙が溢れた。「石倉先生」。声を出して呼んでしまった。
「本当にありがとうございました。またお会いしましょう」。
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