子どもの学力に生活習慣が大きく影響する。
文部科学省は小学6年生と中学3年生合わせて約222万人が受けた全国学力調査の結果を公表した。「知識」を問うA問題の平均正答率に対し、「知識の活用」を問うB問題の平均正答率は10~20ポイント低かった。
日本ではテストが終わると勉強したことを忘れてしまうとよく言われる。テストのための勉強だからである。詰め込み学習ではコミュニケーション能力や論理的思考力など社会で必要とされる能力は身に付かない。「知識の活用」を問うB問題はまさに社会が必要とする能力を問うものだと思う。
A問題もB問題も出来た子どもたちは知識も活用力もある。A問題は出来たけどB問題が出来なかった子どもたちは詰め込み型の勉強は得意だが応用が利かない。A問題もB問題も出来ない子どもたちは学校や家庭による教育がほとんど身についていない。従来の学校での指導法ではA問題が解けるようになるかもしれないが、B問題に対応することが難しいのではないだろうか。「知識の活用」が出来る子どもたちの育成が重要であり、今後益々、現場の先生方の知識、スキルが問われる。
今回の調査で生活習慣と平均正答率の相関関係も調査した。朝食を毎日食べている子どもたちの平均正答率は76%だが全く食べていない子どもたちは54%。読書が好きな子どもたちの平均正答率は78%だが全く好きでない子どもたちは61%。近所の人と挨拶をする子どもたちの平均正答率は83%だが全くしない子どもたちは72%。家族に学校での出来事を話す子どもたちの平均正答率は66%だが全くしていない子どもたちは50%。朝食をとる。本を読む。挨拶をする。家族とのコミュニケーションを図る。家庭教育の重要性を改めて感じた。親の関わりによって子どもの成長が決まる。
そう言えば最近朝食を抜いたことがあった。学力低下を防ぐためにも「早寝、早起き、朝ごはん」でいこうと思う。
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