23日夜、仕事を終え妻と二人で食事を楽しんでいた。妻にメールが届いた。「あれ、石井公一先生(立正中学高等学校)からだ」。妻が呟いた。「久しぶりだな。食事のお誘いかな」。ちょっとウキウキした。妻はメールを開くと急に表情がこわばった。そして無言で私にメールを見せた。どうしたんだろう。不安がよぎった。そこには「石倉尚文先生お通夜」と記されていた。一瞬頭の中が真っ白になった。「嘘だろう。何かの間違いだ」。
その時携帯が鳴った。樋口元先生(京華中学高等学校)からだ。「石倉さんが亡くなられました」。その後の言葉が続かない。樋口先生の落胆が伺えた。私もショックで言葉を失った。
平成12年の冬だった。独立起業して間もない頃。飛び込みで巣鴨のT女子高校に行った。受付で学年主任の先生をお願いした。長身でハンサムな先生が笑顔で出て来られた。それが石倉先生との初めての出会いであった。初対面なのに真剣に話を聴いて頂けた。後日、石倉先生のクラスで研修会をさせて頂いた。「実践エゴグラム結果レポート」をご覧になられて、「これは凄い。私が思っている通り生徒の結果が出ています」。T女子高校での導入を推し進めて頂いたが採用には至らなかった。
「一杯飲みに行きましょう」。巣鴨の行きつけの店に連れて行って頂いた。沢山ご馳走になった。嬉しかった。有難かった。別れ際タクシー代まで頂いた。後日伺った。先生は最終電車でお帰りになられたと。
「T高校で採用できないから友人を紹介します。よかったらアポをとって訪ねてみて下さい」。それが樋口先生と石井先生であった。お二人とも石倉先生のご紹介ということで快く会って頂くことが出来た。そしてKA教育の「3D教育プログラム」を採用頂いた。本当に嬉しかった。石倉先生のおかげで樋口先生、石井先生と出会うことが出来た。
人の喜びや苦しみを自分のことのように思える先生であった。早く逝かれたことが残念でならない。合掌。
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