H高等学校のT先生と懇談した。T先生には7年前から大変お世話になっている。生徒指導の話を通していつも考え方が似ていると感じてきた。
T先生は希望する大学に合格するためには、まず基本的な生活習慣が身についていないと厳しいと言う。全くその通りだ。H高校でも最近は持続することが出来ない生徒が多いそうだ。どうしたら生徒がコツコツ持続できるようになるのか頭を悩まされているという。T先生の言葉を借りれば「忍耐力」と「軸」がないと。
「忍耐力」がない生徒はすぐに学校を辞めてしまう。何に対しても長続きしない。無事に大学に合格できたとしても入ってからすぐに退学してしまうと嘆かれていた。
「軸」がない生徒はすぐぶれる。他人に影響されてしまう。自分の考えが全くない。勉強でも運動でも一つのことを最後までやり通した経験がないから軸が出来ないのであろう。自分がない。これからが本当に大変だ。
一つのことを最後までやり通した経験がない子ども達は可哀想だと思う。挑戦した経験がない。苦労を乗り越えたことがない。結果として成功体験がない。自信が持てない。いつまでたっても自立できない。そういう子ども達は例え勉強が出来たとしても社会で通用するかどうか疑問である。
何でもいい。自分の好きなことを見つけて本気になって挑戦して欲しい。小さな成功体験が大きな自信につながる。一つのことをやりぬくことが出来た子ども達は壁にぶつかっても乗り越えることが出来る。
「あの時挑戦した」。「あの時やり通した」。「あの時頑張った」という経験は子ども達にとって大きな財産だ。
親や学校はそんな経験を子ども達に一杯与えて欲しい。「あの時」がある子どもは強い。
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最後までやり通した事と言えば小学校を卒業するまで習字教室に通った事を思い出します。
毎週土曜日に通っていました。
その時間帯に限ってどうしても見たいテレビ番組がありました。
「北斗の拳」が放送している時期は本当に辛かったです。
そのためサボろうとした事が多々ありました。
実際に何回かサボったと思いますが。
何で自分だけこんな目に遭わなければいけないのかと子供にとっては深刻な悩みでした。
それに追い討ちをかけるかの様に習字の先生が合格を出してくれるまで何回でも書き直しさせられるシステムでした。
そのため私は直ぐ帰れませんでした。
ですが通い続けたお陰で我慢、根気、忍耐も学べ良い経験をさせてもらったと親に感謝いたします。
投稿情報: 320 | 2009/02/11 00:00
ここ一番の踏ん張りどころとは、自分が経験した分しか出せないと確信します。
私の場合、ペンネームの通りピンポンを中・高・大と10年間貫き通した体験があります。
最初は遊び心からでした。
しかし、練習するとラリーが続くようになると試合でも勝てるようになり、自信がつきました。
目標を「全国へ」と高く掲げ、実現することが出来た体験は、自分の人生においても自然に向上しようとベクトルが働きます。継続してきた「下地」がいつも自分を前向きにしてくれる。
「ガムシャラ」は、後から効いてきます。
投稿情報: ピンポン | 2009/02/10 18:18