先日ある高校の先生と懇談した。「今、高校では大学進学のことばかりが話題になっているが本当はその先が重要だと思う」と。全く同意見だ。
人は目標が達成されてしまうと満足してしまって、そのあとやる気が無くなってしまう。大学合格が目標になってしまうと、大学に合格した時点で目標が達成し、その後の勉学に力が入らず退学してしまう学生も少なくない。
ちょっと前、燃え尽き症候群などという言葉が流行った。
大原簿記学校の教壇に立って初めて1級の指導をしたとき苦い経験をした。入学してから半年後の日商簿記検定試験1級合格だけを目指してクラス一丸となって頑張った。一体感溢れる教室の雰囲気は心地よかった。生徒の真剣な顔つきは今でも忘れられない。が、試験が終わった途端生徒の表情やクラスの雰囲気が一変した。それまでの活気が全く無くなってしまった。一度活気が無くなってしまったクラスを立て直すのは本当に大変だった。まさに燃え尽き症候群であった。生徒たちに次の目標を与えることが出来なかった。未熟であった。
当たり前のことだが、大学に進むことは人生の通過点であることを子どもたちに理解させなくてはならない。言い続けることが重要だ。何のために勉強するのか。何のために大学に行くのか。何のために就職するのか。何のために働くのか。
今、「何のため」がないまま学校に行き、勉強している子ども達が多いように感じられる。「何のため」がない子どもは辛くなると逃げ出す。努力することを諦める。継続することが出来ない。
大変な時代だからこそ、親が子どもに、先生が生徒に、「何のため」を教える必要がある。
これからも「何のため」を言い続けていきたい。
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「何のために」がはっきりしていれば、迷う事はないかと思います。また、目標をどこに決めるかによっても、変わってくると思います。早い段階で自分がやりたい事、目標とする事が決められれば良いと思います。
投稿情報: KENT | 2009/05/22 12:48
私の中学時代。卓球部に入部して、毎日「素振り」と「ボール拾い」の日々。
顧問の先生から、とにかく指導されるままに辛抱の連続。黙々と同じ動作を1年間。
それが辛くて、退部するメンバーもいた。
でも2、3年後には実行した結果、学年毎の部門大会で優勝し、更に続けることの
意味が見えた瞬間でした。
投稿情報: ピンポン | 2009/04/28 01:31
決めた目標を実行して行く事が私の課題であり挑戦していることです。
継続していきたいです。
投稿情報: 320 | 2009/04/06 05:56