朝いつものように目が覚めた。
今日も竹田病院1025室だった。雪国の冬の朝は暗く寒い。
マリ子は今日も狭いベッドに寝ていた。先月25日から10泊。疲れもたまってきているだろう。
母のベッドに近づくと寝息が聞こえた。少し安心した。
最後の日がいつやって来るのかわからない。でもその日は必ずやって来ると昨日も主治医の坂井先生から聞かされた。
悔いのないようにと緩和ケアの渡辺先生からも言われている。
信じたくないが現実を受け入れなければ。
頭の中が混乱する。
治らなくてもいいから。ずっとこのままでもいいから。
生きていて欲しい。
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