不登校の小中学生が、2006年度は前年度に比べいずれも増加し、小学生で約2万4千人、中学生で約10万3千人に上る(文部科学省)。特に中学生では割合が35人に1人となり過去最悪となった。不登校の理由トップは、今回も無気力や非行など「本人に関わる問題」(約4万6千人)。次いで「いじめを除く友人関係」(約2万3千人)だった。このほか「親子関係」や「学業の不振」も目立っている。「いじめ」も約4千7百人だった。増加の原因は一律に説明できないが、「人間関係づくり」が苦手な子どもが増えたとの指摘もある。
小・中学校時代の私や当時の友人たちのことを振り返ってみると、子どもを取り巻く環境が今とはかなり違っていたように思う。母親が専業主婦でいつも子どものそばにいた。父親が怖かった。先生の言うことはしっかり聞けと親から教わった。兄弟が多かった。祖父母と一緒に暮らしていた。近所に子どもたちが大勢いて、その中にガキ大将的存在がおり集団が形成されていた。塾通いの子どもたちは少数(あまり記憶にない)で、コンピューターゲームや携帯電話などは夢にも出てこなかった。そんな中で生活することによって、小さい頃から自然に「人間関係づくり」ができ、人との「コミュニケーション力」が身についてきたのではないかと思う。
「人間関係づくり」、「コミュニケーション力」の第一歩は「家庭」から。家庭における親子のコミュニケーションを積極的にもち、子どもの話しをよく聞き、子どもの考え方を理解したうえで、お父さん、お母さんの意見を子どもに語る(理解させる)ということが、今の子どもたちにとって非常に重要なことではないだろうか。
残り少ない夏休み、是非ご家庭で「親子のコミュニケーション」にチャレンジしてみてはいかがだろうか。
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