長野県諏訪実業高等学校へ専務(妻)とKIプレスの記者上妻武夫君と行ってきた。KA教育の「3D教育プログラム」を導入し、活用している唯一の公立高校である。今回は「グループ・コミュニケーション」の研究会で、1年B組の生徒を対象とした授業を実施することになった。上諏訪駅に着くと、北沢潤一郎教頭先生がわざわざ出迎えてくれた。
北沢先生との出会いは10年ほど前に遡る。諏訪実業の商業科の責任者であった先生から、「2年生を対象とした日商簿記2級を指導して欲しい」との依頼があった。当時、大原簿記で簿記の指導責任者の職にあったため、部下を連れて上諏訪を訪れた。まる2日間で日商簿記2級の範囲を終えた。教える方も教わる方も経験したことのないスピードであったが、生徒はやる気満々でよく着いてきた。最後の試験では全員が合格点を取った。先生にも大変喜こんでいただいたことが懐かしい。KA教育を起業してからも、縁あって「3D教育プログラム」をご活用いただけることになった。毎年、春・秋の2回、学校に伺い、生徒研修会や先生方との勉強会を実施している。
1年B組はどんな生徒がいるのだろうか。どんな話に興味を持ってもらえるだろうか。授業が大好きな私は電車の中からワクワクで一杯だった。教室に入ると既に見学の先生方が大勢いらっしゃった。号令係の合図で素早く立ち上がり元気のよい挨拶が心地よい。導入・個人研究・グループ討論・代表者のプレゼン・まとめまでを50分で行うため、テンポが重要である。どこかでつまずくと完結しない。生徒は指示に従って真剣に取り組んだ。1年生なのにこのテンポに着いて来ている。感心した。集中して聞かないと着いては来れない。最後の代表者の発表も元気よく清々しい。担任の沖村先生の日頃の教育成果である。
次の時間は諏訪実業の柳沢先生の「グループ・コミュニケーション」を見学させて頂いた。先生と生徒の一体感が凄かった。これまでのコミュニケーションの深さとご苦労が感じ取れる。本当に素晴らしい。生徒の意欲を高めることが出来るかどうかは、全て先生の日々の指導にかかっている。終了後、柳沢先生に質問した。「生徒が好きでしょう」。「大好きです」。思ったとおりの返事が返って来た。このクラスは何をやっても成功するであろう。とても有意義な研究会であった。
明日の仕事がなければ温泉に入るのになあ。残念な気持ちで20時24分の電車に乗り込んだ。
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なんでも「好きなこと」というものは、言われなくても興味を持ち 自分からすすんで調べたり前向きにトライしていけるものです。でも、実際に生きていく中では自分の興味をそそらない事の方が多いのが現実。でも!そこをいかに自分の物にしていけるかが重要なんだと思います。「好きこそものの上手なれ」本当にそうだと思います。
投稿情報: こづ | 2007/10/29 13:13
私の実家は長野県上田市です。
別所温泉が近くにあります。
基本的には風呂は好きではありません。
しかし実家に帰ると必ず温泉に行きます。
他に行くところも無いのもありますし、せっかく来たんだからという気持ちで行きます。
行ったら行ったで気持ちいいですがやはり好きではないです。
めんどくさいから!
でも長野の温泉は最高です。
今住んでいる近くにも温泉がありますがめったに行きません。
お金が無いから!
※毎日風呂は入ってます。
投稿情報: ('э') | 2007/10/29 02:57
クラスの生徒は、大きくは担任の影響で人生観や学校生活も一変してしまうと思います。
柳沢先生とのやりとりのコメント場面が印象的でした。
生徒と教師の阿吽の呼吸ですね。
授業もそうですが、日頃教員にも心のゆとりという空間と時間が持てないとコミュニケーションもとれず、互いの距離間が拡大するところを見事に対応されている様子が目に浮かびます。
私も折々に授業をさせて頂く機会がありますが、本当に授業とは生徒との真剣勝負。試合に挑む心境です。
その授業後は、すっかり喉はカラカラ、お腹はペコリです(笑)。
今後も「生徒の意欲を高めることの出来る」先生が、多く出現されることを願っています。
温泉入浴は、次回のお楽しみですね。
投稿情報: ピンポン | 2007/10/23 20:12
10年前からの知り合い、縁があるというのか、物事が動くというのは目には見えないが深いつながりを感じます。人脈が大事とよくいわれるが、縁という不思議さを最近、感じます。偶然に人と会っているのではない、ということです。人との関係をどう見るか。ちょっとした縁でも大事に出来る人間になりたいものです。生徒が「大好き」といった柳沢先生のような人が増えることを願うのみです。
投稿情報: EIJI | 2007/10/19 20:40