大阪国際女子マラソンのニュースを観た。楽しみにしていたが昼間は仕事で見れなかった。「21世紀は女性の世紀」と言われるが、マラソンでも日本女性選手の活躍は目覚しい。頼もしく思う。
今回のレースでも、いつも明るい福士選手に期待していた。彼女はやってくれそうな「何か」を持っている。「明るい」ことは素晴らしい。可能性が広がる。強さを感じることが出来る。
ニュースを観て驚いた。初マラソン日本最高記録が期待された快ペースから一転、失速し、ようやくたどり着いたトラックでも足がもつれて何度も転び、最後は歩くようにゴールした。スタンドで応援していたお母さんの涙が切なかった。
「脱水症状による貧血」「スタミナ切れ」と監督は言った。通常の選手は3~4ヶ月の準備期間をかけるそうだが、彼女は1ヶ月だったという。多くの選手がスタミナ作りに40キロ走を取り入れるそうだが、彼女は30キロが最高だったという。本番の勝負では42.195キロという長い距離を走るのに練習でその距離を走っていない。専門的なことは全くわからないが、「なぜ?」という疑問がわく。
「よく頑張った」と言う人が多いだろう。ふらふらになってトラックに帰って来た彼女に対する拍手、声援が物語っている。倒れても立ち上がり、ゴールを目指してひたすら走る姿は素晴らしかった。感動を覚えた。最後まで頑張ったことに大きな拍手を送りたい。「でも」、と言わざるを得ない。結果を出すためには「事前準備がすべて」だ。「事前準備で99%決まる」。どの世界でもそうだと思う。恩師から「見ていないところで人の10倍」と言われたことを大切に実践してきた。
今年の夏は北京が熱い。福士選手には再挑戦して北京を沸かせて欲しいと期待したい。
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本番で自分の力を出し切る事がどれだけ難しいことか。
練習で自分がこれだけやったんだからどう言う結果になろうと悔いはない!
と思えるぐらいやれた方が良い。
自分もそうでありたいです。
そうでないと後悔が残ります。
後悔のない自分はやりきったんだと言える1日でありたいです。
投稿情報: 320 | 2008/02/06 06:40
私もマラソンをやります。市民ランナーの私でさえ大会前には、ハーフなら20KM以上、フルなら40KM以上1回は走ります。そうでないと怖くて走れません。何事も準備が大切だと思います。
しかし今回は練習をいっぱいやる福士選手らしくないですね。彼女は世界陸上の前に、もっと速くなりたいと、5千、1万の強いケニアに単身で修行にいくほどの人です。
やはり福士選手は5千、1万でしか北京をねらってなかったのではないかと思います。マスコミや周りの方から持ち上げられて仕方なく出場したと思います。私はかわいそうだと思ってます。本気なら準備期間を考え3月の名古屋女子マラソンに出場していたと思います。
でもここまで負けたことのない福士選手にとって良い経験になってと思います。この経験で私自身は、世界陸上より期待できるような気がします。
投稿情報: 寺田 誠司 | 2008/02/06 01:48
テレビ中継を後半から見ていました。前半の様子では、快調のようでしたが、本当に勝負の世界は終わってみないと判らないと思いました。
私も学生の頃、試合本番を想定して練習に励んでいたものの、当日スタミナ切れというアクシデントに悩んだことが、数回ありました。「もっと、走りこんでいれば・・・」など。
当日になって反省した試合から学ぶこともたくさんありました。
本当に事前準備の大切さというのは同感します。
今、仕事を通して相手との会話や講演をする中で、最高のものを提供しようと思う一方で、焦りや欲はかえって自分を見失う失敗もしました。だからこそ、日々のコツコツとした事前準備こそが大切。
ちなみに、私の試合中でのアクシデントは脹脛の「こむら返し」を起こして、準決勝の試合を棄権した悔しい経験を思い出しました。
投稿情報: ピンポン | 2008/02/05 20:18