昨年、キャリア演習の授業を行った都立K高等学校のT先生から封筒が届いた。東京都市民講師の任を受けて、早7年。毎年6月、12月に授業を担当するのが年間行事のようになった。今年はどんな生徒に会えるのだろうかと毎回楽しみに学校に伺っている。
教材はKA教育の「実践エゴグラム」と「グループコミュニケーション」。「実践エゴグラム」では、生徒に自分の長所を理解して頂き、今後の生活でどんどん活用することを訴える。課題についても日々の行動目標を明確にしてコツコツと実践することを促す。一つのことをコツコツと継続できない人は夢実現も遠のく。「グループコミュニケーション」は、毎回違う教材を活用して、生徒のコミュニケーション能力アップを目指す。コミュニケーション能力は今、社会で一番必要とされている。
T先生によると、K高校の授業ではなかなか生徒が人前で発表する機会に恵まれないと言う。他の高校でも先生の講義を聴く授業が多いであろう。キャリア演習では、生徒をどんどん指名して発表させる。生徒たちの「指されたくない」の思いが表情に表れる。模範解答はない。自分の考えを周りの人にわかりやすく元気に話せばいいことを伝える。生徒たちは安堵する。指された生徒は自分の考えを元気に話す。終わったあとの「やった」という表情が輝く。「やれば出来る」を理解して欲しい。激励は人をやる気にする。
封筒を開けると講義を受けた生徒たちからのお手紙であった。嬉しかった。T先生の指導であろうか書式が統一されパソコンで打たれていた。「先生が最後の授業の日、自転車置き場で会ったとき、『頑張ってね』と言ってくださった言葉を胸にこれからも頑張ります」。「どんな生徒でも近い将来社会という大海に出ます。先生の授業はきっとそのときコンパスや道しるべになります」。「授業で教わった一つ一つの言葉がまるで花を咲かせるための水のように感じられました」。「是非来年度も後輩たちに先生の授業を受けてもらいたい」。「風邪等召されませぬようお気をつけ下さい」。「先生も体調に気をつけて頑張ってください」。生徒たちの素直な言葉に激励された。感動した。勇気を頂いた。本当にありがとう。激励は人をやる気にする。
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生徒の反応の一つ一つが私を励ましたり、反省させてりします。
生徒の方も、こちらが思っている以上に私の言葉や所作に敏感に反応するのだと思って教壇に立っています。
投稿情報: ゆ~ | 2009/03/23 13:52
話をしていて、感情のない一言だね。と言われる事があります。
自分ではそんな事ないと思っていても第三者がそう言うのだから、それはそれで事実として考えなければいけないと思い始めています。
気付くのが遅いかもしれませんが。
同じ一言で、人を元気にさせたり、やる気をなくさせたりします。
人に元気を与えられる自分でありたいです。
投稿情報: 320 | 2009/02/24 08:16
夢中に取り組んでいる人。活躍中の人。これからスタートの人。
順番はどうあれ、前向きの人への「励まし」はとても嬉しくなります。
後ろから応援してくれる両親や先生ならなおさら勇気が湧いて
くるような気がします。
私も中学、高校の時、夢中でピンポンをしていた時に応援を頂いた言葉に
感謝をしています。本当に嬉しかった。
「励まし」は「覇気が増す」ようにと元気の源と思います。
投稿情報: ピンポン | 2009/02/23 19:45