教育現場の風

初孫が運ぶみんなの笑顔

　昨年浜松に嫁に行った娘（美智子）が今月９日無事出産した。元気な男の子（湊太・そうた）だ。妻（マリ子）は出産後に送られてきたメールを見て涙ぐんだ。何度も何度も初孫の写真を見た。誕生を心待ちしていた。母子ともに元気でよかった。友達に会うと自慢げに孫の写真を見せた。「可愛いね！」。みんなに褒めてもらえるのがまた嬉しい。

　昨年１２月、出産間近の美智子に会いに二人で浜松まで行った。折角行ったので有名な浜松城を見学した。この城の城主になった人はみなその後出世したそうだ。縁起がいいお城だ。第２次世界大戦では米軍が浜名湖を目指して飛んできて、この地から東に東京、西に大阪を襲撃したという。帰りはまた浜名湖を目指し残った弾薬を浜松に投下したそうだ。あまりにも悲惨な歴史を聞かされた。戦争は絶対にあってはならない。
　美智子は浜松城まで車を運転してやって来た。久しぶりに会うが顔色もよく安心した。こんなにお腹が大きくなったのか。この間までOLだったのになあ。妻がもう臨月だから車の運転大丈夫だろうかと不安がった。免許証は持ってきた。美智子の運転で車に乗るのは初めてだ。なかなか上手いじゃないか。運転しなくてよさそうだ。
　美智子のお勧めの鰻屋に案内してもらった。美味い。やっぱり浜松は鰻だ。久しぶりに三人で買い物に行った。生まれてくる孫のものが殆どだ。１泊２日だったが美智子の運転で楽しい時間を頂けた。

　先日テレビで「紙おむつでケーキを作って贈ると喜ばれる」というのがあった。なかなかユニークなアイディアだ。妻は「美智子に作って送ってあげよう」って嬉しそうに言っていた。昨日美智子に紙おむつを送ったと言う。「ケーキ作ったの？」。「忙しくて今回は出来なかった」。まるで赤ちゃんのような笑顔で応えた。
　人はみな生まれてきたときは両親や両家の祖父、祖母、親類たちの喜びに包まれる。そしてみなを明るく幸せな心にさせる。
　早く対面したい。会うのが待ち遠しい。元気で。風邪引くなよ。     

    

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成功の秘訣。最後は人柄

　友人のK先生からメールを頂いた。「菊地さんと奥さんのマッサージをさせて下さい」と。喜んでお願いした。私も妻（マリ子）もマッサージが大好きだ。二人とも肩こり症でいつも首を回している。旅先でもマッサージをお願いする。

　K先生は長年H中学高等学校で教壇に立っていた。昨年体調を崩し退職された。退職の連絡を頂いたときは驚いた。K先生がH中学高等学校からいなくなってしまい本当に寂しい。今は知り合いが営む整体の学校に通い日夜勉強に励まれている。知識、技術、人とのコミュニケーション、経営、‥‥。当然のことだが学ぶことがあまりにも多い。特にスキルの訓練はハードだと言う。今月末には卒業試験（実地試験）があるそうで少しでも多くの人の身体に触れて手で覚えたいと言われた。

　K先生との出会いは１０年以上前に遡る。大原の研修会をH高校で開催した。その時の責任者がK先生であった。体育の先生らしく凛々しかった。KA教育を立ち上げたとき挨拶に伺った。K先生は私の状況を察知してすぐにH高校でのプログラム導入を実現して頂いた。嬉しかった。有難かった。あの時の恩は一生忘れられない。５年ほど前の夏は御家族４人で会津田島まで遊びに来て頂いた。一緒にそばうちをしたことが懐かしい。

　K先生の手技は本当にうまい。「まだまだだめ」と謙遜されるが痛いところに指が入ってくる。その強さがまた心地よい。相手の立場になってもまれていることが伝わってくる。よほど練習されたのだろう。努力は嘘をつかない。妻も「K先生は話も上手で楽しい」と言った。人を相手にする仕事だから一番大切なことだ。マッサージが終わってK先生をみると顔中汗で一杯だった。初めてのことに挑戦する。本当に大変なことだ。
　成功の秘訣。最後は人柄であろう。あれだけ生徒から人望があったK先生なら絶対やれる。やれば出来る！

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受験生に願う出来る！大丈夫！大成功！

　K高等学校のH先生から「進学指導部より最後のメッセージー・センター試験直前アドバイス」と書かれたプリントを見せて頂いた。１月１３日付けの文章だ。おそらく進学指導部長のS先生が１６日、１７日に行われた大学入試センター試験に向けて必死に頑張っている３年生の生徒たちに宛てた文面であろう。

　その中に、「センター試験まであと３日。不安で落ち着かない人も多いと思います。‥‥‥。大切なことは気持ちで負けないこと！‥‥‥。出来る！大丈夫！と何度も自分に言い聞かせ、大成功した自分をイメージしながら本番に臨むこと。この出来る！大丈夫！大成功！は３Dと呼ばれ‥‥‥。センター試験の問題が配られたら、解く前にこの３Dを思い出して頭の中で唱えてみよう」とあった。

　驚いた。感動した。感激した。KA教育の「３D教育プログラム」。出来る！大丈夫！大成功！。それは生徒に夢を与え、夢に向かわせ、夢を実現させるために開発されたものだ。その「３D」がもつ本来の心が勝負どころで活用されたことが正直嬉しい。それ以上に感動したことがある。それはS先生の生徒への深い愛情だ。数年間（場合によっては６年間）に渡って指導してきた教え子たちがいよいよ本番に臨む。手を貸したくても貸せない。何とか合格させてやりたい。合格して欲しい。現場教員の心境だろう。思うことはみな同じだ。が、その思いを形にする人としない人がいる。思ってもやらなければ思っていないことと結局同じだ。相手に伝えることが重要だ。S先生は数学の指導力が抜群と聞く。しかしS先生の本当の凄さは「生徒に対する強い思い」ではないだろうか。

　大学受験、高校受験に臨む生徒たち。出来る！大丈夫！大成功！で夢を勝ち取って頂きたいと願う。

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感謝の気持ちを伝え合おう

　テレビで成人式の様子が放映された。
　佐世保では市長の挨拶中に壇上に上がり市長を扇子で叩こうとする場面が映された。市長は「ルールを守りなさい」と語気を強めた。約２０人の新成人が式典の途中で退出させられた。彼らには人の気持ちが分からないのであろうか。
　福井では成人式会場前で市職員に物を投げたり体当たりしたとして無職の新成人２人が現行犯逮捕された。彼らにも人の気持ちが分からないのであろうか。
　沖縄はもっと凄い。毎年過激な映像が映される。出身中学校ごとにそろいの羽織・袴を身につけ旗をもって町を行進。会場前にトラックで押しかけ樽酒を思いっきり撒き散らす。警官との押し問答。女性グループも負けてはいない。こんなことが恒例行事になってしまっているのだろうか。どこかで断ち切って欲しい。彼らにもまた人の気持ちが分からないのであろうか。自分のことしか考えないことが恐ろしい。
　
　石垣島の成人式の模様は感動した。みんなが見守る中、新成人が一人ずつ前に立つ。緊張が伝わる。その横には両親の姿。新成人が成人式を迎えた感想やこれからの決意、親への感謝の気持ちを述べる。必死に涙をこらえながら自分の気持ちを伝えようとする。横で聞いている親の目にもまた涙。みなどの家庭でも２０年間の数々のドラマがある。苦しかったこと。辛かったこと。楽しかったこと。そんな思いが一瞬で甦ってきたのであろう。思いを告げると親子一緒に踊りだす。駆けつけた親類や友人も一緒に踊る。ほのぼのとした成人式だ。素晴らしい。ホッとする。いいことはこれからも続けて頂きたい。
　人に感謝の思いを伝える。照れくさい。恥ずかしい。言わなくても分かっている。なかなか出来ないかもしれない。でも言わなければ伝わらない。素直な気持ちで感謝の気持ちを伝えたい。そういう人に成長したい。子どもたちにも教えたい。
　自分のことしか考えられない人に感謝の心はない。寂しい。残念だ。これからどうするのか本当に心配だ。
　夫婦でも親子でも感謝の気持ちを伝え合う。「ありがとう！」。今日から実践してみては如何だろうか。

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新年会で振り返った一つひとつの出会い

　３Ｄ教育研究会の新年会を赤羽桂林で行った。幹事は研究会事務局長の中山正秀先生（トキワ松学園）。
　ＫＡ教育の「３Ｄ教育プログラム」をご活用頂いている学校の先生方を対象に年２回、６月と２月に研究会を開催している。研究会が出来てからもう７年目に入った。時が経つのは本当に早い。あっという間だ。会長は片倉敦先生（順天中学高等学校副校長）。副会長は樋口元先生（京華中学高等学校企画広報部長）、石井公一先生（立正中学高等学校教務部長）、高野淳一先生（東京学園高等学校進路指導部長）。そして中山先生。５人の役員の先生方には毎回大変お世話になっている。「この会を通じて友人が増えた、人脈が広がった」という声を沢山頂く。嬉しい限りだ。役員の先生方の人柄が大きい。
　
　恒例のひとり一言の時間になった。が、一言で終わる先生はいない。毎回のことだ。職業柄なのか職業病か。立ち上がっただけで笑いを取る先生もいる。部屋中笑いが絶えない。初めて参加された先生方もすぐに溶け込む。みな本当に役者だ。芸者だ。「教師たるもの役者たれ！教師たるもの芸者たれ！」。恩師青木靖明先生（大原学園学園長）も言われた。こんな先生に教わる生徒は幸せだ。つくづく思う。

　一人ひとりの先生の話を聴いてその先生との出会いを思い出した。あのときの映像が鮮明に浮かぶ。ジーンとくる。昨日のことのようだ。独立起業して初めて導入を頂いた片倉先生。やれば出来るを体験した。石倉尚文先生（立正中学高等学校事務長）の紹介で出会いを頂いた石井先生、樋口先生。石井先生は出会ったその日に即決であった。樋口先生は職員会議で大変だったことを後から伺った。東京学園は導入まで３年要した。担当が高野先生になってすぐに決まった。日出の剣持先生（故人）の紹介でお会いした中山先生もすぐに導入を決めて頂けた。１０人の先生がいれば１０の出会いと思い出があり、３０人の先生がいれば３０の出会いと思い出がある。一つひとつの出会いに心から感謝。これからもひとつの出会いを大切にしたい。
　「笑う角には福来る」。笑いに溢れた新年会であった。みなさんよい一年でありますように。

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シンガポールでの素晴らしき出会い

　江又三義さんご夫妻、倉持正博さんご夫妻と６人で新年会を行った。ちなみに６人の会は太郎門会という。太郎門会は今回で３回目だ。みなさん世代も近く気さくで朗らかで楽しい方なのでいつも盛り上がる。今回幹事を引き受けたので富久鮨（板橋区清水町）のマスター美郎さんに美味しい料理をお願いした。
　
　昨年１１月妻（マリ子）とシンガポールへ行った。毎月義兄（市野修治・ＫＡ教育顧問）と３人で行く栃木の東京ノースヒルズゴルフコース（旧太郎門ＣＣ）の抽選会でシンガポール旅行が当たってしまった。義兄が申し込んだことすら知らなかったので当選の連絡を頂いたときはドッキリかと思った。１２月に妻の誕生日でソウルに行くのでシンガポールは辞退しようかとも思ったが、妻の「折角当たったのだから行こう」の声に後押しされた。飛行機が得意ではないので「あまり遠くへ行きたくない」が本心だった。妻は海外が初めてだ。シンガポールは思っていた以上に楽しかった。食事も美味かった。その旅行で出会ったのが江又さんご夫妻と倉持さんご夫妻であった。江又さんは浦和に住まれているが同じ福島県出身と聞いて親近感をもち東京か埼玉で再会することを約束した。１１月下旬に仕事で浦和に行ったとき約束が実現した。シンガポールから帰って来て１２日後だ。江又さんご夫妻と妻と４人で飲んでいるところに倉持さんご夫妻が合流した。２次会のカラオケも最高に盛り上がった。１２月は倉持さんの幹事で忘年会を催した。６人で川口の夜を満喫した。

　富久鮨の魚は最高だ。江又さんは「うまい、うまい」と言ってデジカメに収めていた。得意のブログに載せるのだろう。倉持さんは会津田島の地酒国権が気に入ったようで美味そうに飲んだ。江又さんの奥さんも倉持さんの奥さんも本当に呑みっぷりがいい。強い。江又さんが私の１２日のブログを読んで「あまり自分を責めないで」と笑いながら言われた。有難かった。励ましは人に勇気を与える。まだ出会って日は浅いが旧知の仲に感じられた。新しい出会いを頂きありがとう。シンガポール行って本当によかった。

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