私の友人にNさんという人がいる。彼は腕のいいタクシードライバーだ。売上は会社でもいつも上位だという。明るい人柄で友人も多い。本当に気さくな方だ。奥さんのIさんはもつ焼き屋を営んでいる。この店のもつ焼きは美味い。昨年4月新規オープンした。私も妻と娘を連れて開店祝いに伺った。Nさんも仕事がないときは一緒に店を手伝う。Nさん夫妻と知り合って10年ほどになる。8年前妻が手術をして無事退院したときは退院祝いをして頂いた。6年前自宅が完成したときは4人で飲んだ。KAビルの落成記念祝賀会や私の独立起業10周年祝賀会にも駆けつけて頂いた。
ちょっと前のことだ。いつものように妻と二人でもつ焼きを食べに伺うといつになく元気のないNさんがいた。どうしたのか尋ねるとスピード違反で免停になるかもしれないと言う。油断してしまったと後悔していた。悪いことは続くかもしれないから用心した方がいいと話した。
それから一ヵ月後、また妻と二人で店に伺った。Nさんは肩から腕にかけて包帯を巻いていた。ビックリしてどうしたのか尋ねた。交通事故だと。夜中眠いのにいつもの場所まで行こうと無理をして車を走らせているうちに寝てしまった。そして交差点で脇から来たトラックとぶつかってしまった。トラックの運転手がNさんのタクシーに気づいてよけて頂いたようだが衝突は免れなかった。Nさんが何度も言う。「もうだめだ。俺は全くついていない」と。落ち込む気持ちは分かる。でも‥‥。「脳は自分が発する言葉に一番影響される。ダメだと言えば脳もそう思い込み、本当にダメな自分になってしまう」。ちょっと気の毒だがきっぱり言った。こんな時こそ「出来る、大丈夫、大成功」と言おう。自分で自分を励まそう。Nさんの顔に少し明るさが戻ってきたように感じた。
「出来る、大丈夫、大成功」。自分の声で脳が元気になる。Nさんの一日も早い回復を祈る。
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油断大敵。
無事故、健康を日々、確認していきたい。
投稿情報: イチゴ | 2011/04/08 17:37