久しぶりの晴天である。青空は清々しい。陽の光が一面に積った雪に反射して心地よく眩しい。真夏の海辺のようだ。子どもの頃だったら雪だるま作りに飛び出して行った。最近は会津も子どもが少ない。寂しい。
9歳年下の妹(節子)は生まれつき身体が不自由で普通の学校に行くことが出来なかった。小学校から22歳まで全寮制の養護学校で生活した。小さい頃、夏休みで家に帰って来ると嬉しそうに甘えていた。明日学校に戻るというときは急に無口になってしまう。親のそばで暮らしたいのは当然だ。母が脳出血を患って一人で生活することが出来なくなりやっと一緒に生活出来るようになった。そうじも料理も買い物もいつも二人の共同作業。二人で一人前かな。
4年前まで母は会津田島で小料理店を営んでいた。みなから愛され大繁盛店だった。節子も母を手伝った。母の健康のこともあり店をやめてKA教育の役員になることを提案した。28年もやっていた店をやめるのは寂しかっただろう。節子にも会津研修センターの副所長の役を与えた。読み書きそろばん、何も出来ない妹が給料を稼ぎ所得税も住民税も納めている。田島に帰ってくる都度、そうじの仕方等指導する。時に厳しく叱る。妹はうなだれる。強く言いすぎたかなと反省することもある。将来のためにも何でも出来るようになって欲しい。
社会は厳しい。誰も助けてはくれない。自分の力で生きていくしかない。病気で学校を辞めKA教育を始めてからいやというほど教わった。今、社会を見渡すと、出来ることしかやらない人がいる。自分の可能性を自分で閉じている。本当にもったいない。また、出来ることもやらない人がいる。憤りを覚える。出来ることをやるのは当然であろう。その上で、今、出来ないことであってもいつかは出来るように努力することが大切だと思う。
「生きる力」は親が子どもに教えなければならない。しかし、成長したら自分で必死になって身につけるものだ。「いつまでもあると思うな親と金」。小さい頃から教えられた。誰かに頼っている間は成長できない。
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