都立桐ヶ丘高等学校のキャリア演習の授業が今日で終了した。東京都市民講師の任をお受けしてからもう6年。毎年、6・7月と11・12月に授業を担当する。今年も1部(朝)、2部(昼)、3部(夜)の3教室を受け持った。初めは、当時、桐ヶ丘高等学校に勤務していた友人の玉川弘文先生からの依頼で引き受けた。夜の部などは生徒が一人しかいないこともあった。一対一の授業は中学生時代に経験した家庭教師以来である。「桐ヶ丘の生徒を良くしたい」という玉川先生の熱い想いを受け止め真剣に講義した。年々、受講生が増えてきたことが本当に嬉しい。
社会人として必要なコミュニケーション能力を身につけてもらうために、KA教育の様々な教材を活用する。また身近な出来事を通して、社会の厳しさを少しでも理解させたいと思っている。中学校時代あまり勉強をせず、成功体験を味わうことが少なかった生徒が多いと伺った。しかし、授業を通して実際に彼らと接してみると、意欲が高い生徒が多い。授業中も真剣に取り組む。5分間しかない休み時間も質問に来る生徒もいる。終了後も進路のことで相談に来る生徒さえいる。嬉しい限りである。
担当責任者の尼崎正明先生が嬉しそうに話しかけて頂いた。『嬉しい報告があるんです。先日、先生の授業を受けている生徒が3人で進路指導室に来て、「フリーターになろうと思っていたがきちんと就職します。」この講座を続けてきて本当によかったです。』と。先生も嬉しいだろうが、そういう生徒が出てきて本当に喜ばしいと思う。教育は時間がかかる。これからもこつこつと活動を続けていきたい。
一人ひとりの大切な子ども達が夢に向かって真剣に挑戦して欲しいと願う。
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一人の人間の心に「変化」を与え「やる気・意欲」を吹き込む。容易なことではないと思います。
もし、この機会にめぐり合っていなかったら、まるで違う人生を歩んで行くわけですよね。人生の分かれ道の選択で、その生徒さん一人一人に前向きな方向への選択を選ぶ道しるべを手伝えるKA教育の仕事は素晴らしいと思います。
投稿情報: こづ | 2007/12/28 09:56
夢や目標がないと、とりあえずフリーターと言う人もいれば夢や目標があり現在フリーターと言う人もいるかと思います。
状況や環境によって様々ですがフリーターから就職すると決めたと言う事は心の中に良い変化があったのは間違いないと思います。
感動いたしました!
そういった姿や成長はやはり周りの人の影響が大きく関わって来るんだと感じました。
いつの年代も「今の若者は!」といった言葉が聴かれるかもしれませんが原因はその時の大人の影響なんですね。
常に「今」が大事なんですね。
投稿情報: 320 | 2007/12/19 20:56
「就職」への意欲と希望に満ちた様子が伝わってきました。
自分の将来に対し、向き合い真剣にトライしていこうと行動は、社会への「挑戦」開始かもしれません。まずは、最初の一歩から焦らず、進むべきだと思います。
就職も回りからの情報に影響を受けることが多いと思いますが、生涯に渡って大事な分岐点。だから、担当教員の尼崎先生にじっくりと相談することで、決断する時には参考になると思います。
「教育には時間」は、必要と同感します。
その分、自分の力となって必ず活躍してくれることを期待したいです。
投稿情報: ピンポン | 2007/12/19 08:34
最近フリーターの若者の多くなった原因はすべてわれわれ大人の責任だと思います。夢以前に楽して儲けることがすばらしく思う世の中にした大人がいけないのではないかと思います。人を騙したり、お客様を損させたりしてまで儲けようとする大人の姿を見て子供が仕事をしようと思えません。またいつもつらそうに仕事から帰ってくるお父さんの姿を見て就職しようと思うわけありません。われわれ大人が変えなくてはいけませんね。
投稿情報: 寺田 誠司 | 2007/12/19 08:08