数々の名作を書き続けた文豪、山本周五郎。
彼のペンネームは、少年時代に丁稚奉公をしていた店の主の名前であると言う。この店主は文学にも関心を持っていた。若き周五郎の才能を見出し、文学の道で大成していけるよう、あらゆる点で応援を惜しまなかった。店主はよく、自らの心情を周五郎に語ったと言う。「私がお前のような好青年に巡り会えたことは、私にとっても大きな仕合せだった。だからお前が一人前の物書きになれたら、そのときは誰でもいい、お前の前に現れた好青年に、出来るだけのことをしてやってくれ。それが本当の人間の財産というものだ」。
周五郎はこの店主に終生感謝と敬愛をささげた。この恩人の名をペンネームとして人情味溢れた名作を書き続けた。やがて名を成した周五郎は、恩人の言葉の通り、青年のために心を砕いた。自らの原稿を担当した出版社の青年に、恩人の言葉を紹介し、こう強調したと言う。「君も僕くらいの年になったら、おやじ(店主)や僕のように心掛けてくれたまえ。君の前に現れた好青年のために、出来るだけのことを尽くしてやってくれ。もしそのとき、経済的にそうは出来ない状態であったならば、その心だけは持ち続けて欲しい。それが真実の人間の財産というものだ」。
人は自分ひとりだけで成長してきたわけではない。沢山の人たちに守られ、教えられ、助けられてきたはずだ。偉くなると自分だけでやってきたような顔をする人がいる。苦しかった時のことを忘れてしまう人もいる。受けた恩すら忘れてしまう人もいる。
小さいとき、亡くなった祖父に教えてもらった。「人にしてあげたことは忘れろ。人にしてもらったことは一生忘れるな」と。
祖父の言葉を実践し、そして、自分が受けた恩をこれからの子ども達に返していける自分であり続けたい。
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人のために何かをする。本気になって相手の事を思ってした行動は必ずいつかは伝わる。
自分が人のために何かする上で見返りを求めていると「何で自分はこれだけしているのに!」と逆恨みしてしまいます。
どうしてなら心から相手の事を真剣に悩め取り組んで行けるのが必要・
投稿情報: 320 | 2008/01/27 00:45
大学生の頃、アパート生活して時に、大家の奥さん(おばさん)が8世帯程のアパートでしたが、一人ひとりを面倒をみて頂き大変にお世話になった記憶があります。
住居としては、決して立派な造りではありませんが、精神面などのフォローはしっかりして頂きました。
アパート前には畑があり、おばさんから「ご飯はちゃんと食べているの?」「畑に長ねぎがあるから採って食べていいよ!」とか、当時痩せていた私の体を見て気にかけて頂きました。
そのような気遣いが自分も社会人になったら、心のゆとりを持てる大きな器の持ち主になれたらいいなと感謝をしながら、おばさんのような大人にと志しました。
本当に今ある姿は、誰もがみな他人からの助けや応援があればこそ、今元気でいることを忘れてはいないと同感致します。「人は変われど、我は変わらじ」とある哲学者の言葉を思い出しました。
投稿情報: ピンポン | 2008/01/26 21:10
徐々に回復していると聞いて安心していますが、十分に体調を戻してからでも仕事はできます。「健康が何より」は病気をして初めて知る知恵です。一番いけないのがストレス。病は気から。医学的なことは分かりませんが、「病気は自分で治す」と決めて、その上で、信頼する医者の言う通り、治療に専念すること。元来、丈夫な私ですが、今、知人にガンで悩んでいる人がいます。日々、祈って励ましています。使命を感じて生き切って欲しいと願っています。「病起こりて道心起こる」とあります。目の前の壁を深く捉えて、さらに成長するのが、良い人生を歩む人かもしれません。本来の元気を取り戻すために頑張ってください。祈っています。
投稿情報: 坂 | 2008/01/22 23:37
昨年末私はお客様に年賀状を出しました。この仕事を始めて5年になり、年賀状を出した件数も150件になりました。私はほとんど飛び込み営業ですが、よくもこんな見ず知らずの人の保険に150人も加入があったと思い、本当に感謝の一言でした。150人の恩があるからこそ今仕事も続けられるし、こうやってブログにコメントを書けると思います。この恩を150人の人に感謝することも大事ですが、後輩にでがんばっている人に繋げることのほうが大事ですね。
投稿情報: 寺田 誠司 | 2008/01/21 23:04
5日からブログが更新されずに心配しました。良かったです。無理しなくてはいけないけない時もあると思いますが、今年は健康第一でがんばってください。ちなみに私は生命保険を売ることを商売にしてますが、私の友人で生命保険が入れないくらい体が悪い人がなんと5人います。健康に感謝したいと思います。
投稿情報: 寺田 誠司 | 2008/01/21 22:32