「髪の毛を切ると、もれなく一杯が着いてくる」‥‥。
磯貝さんご夫妻と食事をした。磯貝さんはご近所の理髪店を経営されている。いつも大変お世話になっている。
「髪の毛を切って下さい」と予約の電話をすると、「夕方来いよ。早い時間に来ても一杯出来ないよ」と言われ、いつも夕方最後の客として店を訪れる。妻も磯貝さんの奥さんに髪の毛を染めてもらう。
10年前に帝京大学病院に入院したとき、同室に磯貝昌弘君がいた。好青年で人なつこい性格であった。いろいろな話をしているうちに気が合った。彼は退院後も差し入れを持ってお見舞いに来てくれた。
その好青年のご両親が磯貝さんご夫妻である。磯貝君とは彼の仕事の関係でなかなか会う機会をもてないが、磯貝さんご夫妻とは定期的に会食している。初めて髪の毛を切ってもらってからもう7年になる。
磯貝さんは群馬・水上の出身で、数千円のお金だけもって上京し、人の何倍もの努力を重ね資格を取り、店を持った苦労人である。起業して間もない頃から息子のように励まして頂いた。昨年の自社ビル完成のときも自分のことのように喜んでくれた。
昨日は久しぶりに店を訪れた。磯貝さんと会うのは今年初めてである。里帰りしたような心境だ。伸び切った髪の毛を見るなり、「ホームレスみたいだな」と笑われた。終わった後恒例の行事になった。久しぶりなこともあっていつも以上に意気投合し2軒行った。「仕事を頑張ることはいいことだ。自分も必死になってやってきたからよく分かる。でも身体が資本だぞ。身体だけは気をつけろ」。12年前に亡くなった親父に言われているようだった。磯貝さんも娘さんを病気で亡くしており、遠く離れて暮らしている一人息子(磯貝君)を思う気持ちが痛いほど伝わる。
子どもを想う親の心は深く重い。
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私の両親も帰ると必ず「体は大丈夫」かと言われます。また「体が悪くなるより普通の生活できればそれでいい」とも言います。私は70過ぎの両親の体の方が心配です。いくつになっても親ですね自分の体のことより子供の心配するのですね。
昔から親より先に死ぬが一番の親不幸だと言われてますね。健康で生活するだけでも最高の親孝行ですね。
投稿情報: 寺田 誠司 | 2008/04/06 22:37
両親とは久しく数年来会っておらず、電話くらいですね。今年のGWはなんとか娘(孫)二人を連れて顔を見せたいな思っていたのですが、遠方につき、先立つものが中々困難な状況ゆえ、今年は諦めて来年に向けてコツコツ貯めようと家族会議しました。
電話などでは、両親の体調や顔などはさすがに見ることは出来ません。とは言っても親子ですから、気にかけてくれている両親の思いは感じます。
その分、妻の両親が在京ですので、しっかりと親孝行しようと思います。私の妻の大切な両親ですから。親に感謝することは。いずれ次にバトンタッチです。
投稿情報: ピンポン | 2008/04/04 17:12
自分が親になり、はじめて自分の親の有り難味を痛感しました。自分の子供にも「自分が親にしてもらったようにしてあげたい。」とは思うものの、なかなか及ばない事もあるのが現実です。でも、愛情をもってしっかりと向き合って接していきたいと思います。親にも出来るだけ心配はかけたくない・・・と思います。
投稿情報: こづ | 2008/04/03 18:14
ひとり暮らしを始めて、親の有難味を感じ、今迄、当たり前の様にしてもらっていたことに対し、大変だったんだろうなぁと感じ申し訳ないと思いました。
とは言っても、まだまだ親の気持ちをわかってませんが。
親に心配を掛けず安心してもらえる様に今を頑張っていきます。
投稿情報: 320 | 2008/04/02 23:19
「親の心子知らず」とはよく言うもので、本当に迷惑ばかりかけているなと思う今日この頃です。
両親をよろこばせてあげられる自分になっていきたいです。
自分にはまだまだ親の心などわかるはずもありません。確かにわかりませんが、わからないなりに家族を大切にしていかなければいけないと改めて気付かされました。
投稿情報: ダンテ | 2008/04/02 19:00