東京都立矢口特別支援学校PTA主催の講演会に招かれた。
今年春、大森学園高等学校の保護者対象講演会に招かれた時のこと。参加された保護者の中に、矢口特別支援学校の前PTA会長村松敏子さん(大田区発達障碍児・者 親の会 ほっとプレイス代表)がいらっしゃったそうだ。講演を聞かれて矢口の保護者にも聞かせたいと思われたそうである。大森学園教務部長の安達毅先生を通じて講演依頼を頂いた。幼稚園や小学校で講演したことはあるが、特別支援学校では初めてである。
役員の方から「本校は知的障害のある児童・生徒の学校です。保護者も育児に対して多くの困難を抱えながら頑張っております。今回の講演会を通して保護者の自己啓発や自己開拓に活かすことが出来ればと思います」との丁重なお手紙を頂いた。
私の妹(節子・KA教育会津研修センター勤務)は、生まれつき身体が不自由で、小学校から20歳過ぎまで福島県の養護学校、磐梯学園にお世話になった。全寮制の学校なので、小さいときから親元を離れての生活である。妹も辛かっただろうが、幼い我が子と一緒に生活できない母親の苦しみは並大抵なことではなかったであろう。夏休みに家に戻って来たときは喜び一杯だが、明日学園に戻るという日は口数が少なくなり食事ものどを通らない妹が今でも忘れられない。
母は50歳過ぎに脳出血で右手、右足が不自由になり、妹は母の手足となって一生懸命明るく生きている。母の心の支えだ。
保護者の方々とお会いして30年前の母とダブった。母と同じようにきっと大変な想いをされているのだろう。精一杯話そうと気持ちが高まった。病気のこと、一文無しで起業したこと、借金生活、良い出会いが一杯あったこと、多くの方に助けられながら仕事をさせて頂いていること、そして母と妹のこと、講演内容が当初の予定と大幅に変わってしまった。保護者の皆さんの真剣さは凄かった。大変な中でも日々真剣に生きていることが感じ取れた。あっという間の80分であった。
「親の姿」を子どもはよく観ている。大切な子どものためにも「明るく元気一杯の生き様」を子どもに残してあげて頂きたい。
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「親の生き様」と言ってもなかな難しい。しかし、親の姿勢を子供に見せることで、子供は成長していくのだと思います。
先日、保育園での個人面談がありました。先生からの言葉の中に「困っているお友達の為に何かをしてあげたいという気持ちをいっぱいもっている」と言われました。子供の社会にも大人の社会にも様々な人がいます。そうした心を持てるって素敵なことだと思いました。
投稿情報: aya | 2008/12/18 08:38
私の大学時代の後輩の娘さんに先日会うことがありました。あまり聞きなれない学校。「特別支援学校」に通学していると聞きました。
先天性の障害を抱えてと聞き、後輩との会話にも言葉が中々見つからず、「この状況が、もし我家ならどうであろうか」と同苦の思いがこみ上げてきました。
この世に生を受けた以上、家族は誰よりも子どもの成長を楽しみにしています。
現代社会の中で、障害を持ち、精一杯生活している本人とその家族を応援できる社会が今、注目されていると思います。
投稿情報: ピンポン | 2008/12/13 18:12
人の生き様が、そのまま相手に伝わる。
幾ら繕ったとしてもいずれ鍍金がはがれてしまう。
真剣にそして明るく生きることが自分自身のためであり、周りの人に良い影響を少しでも与えられると思った。
投稿情報: 320 | 2008/12/13 08:26