文部科学省の諮問機関である中央教育審議会は次の学習指導要領の中間報告をまとめた。「ゆとり教育」による学力低下を反省し、授業時間を1割以上増やし、総合学習の時間を削減するという。学力低下の原因が「ゆとり教育」にあり、総合学習が悪いと言っているようである。
学力低下の原因が「ゆとり教育」にあるとは思わない。「ゆとり」を勘違いして授業時間を削減しすぎたことが問題だったのではないだろうか。勉強する時間を減らせば学力が低下するのは当然である。「ゆとり教育」はそれまでの「詰め込み教育」の問題点を改善するために、「考える」ことを目指した教育だと理解している。
勉強しなければ学力は向上しない。そのためには、子どもたちの「勉強する意欲」を高める以外に方法はない。子どもたち一人ひとりに、勉強することの大切さ、努力することの大事さを伝え、そのうえでより具体的な勉強の仕方を教えることが重要である。先日、お会いした保護者が「うちの子どもは勉強の仕方が分からず不登校になった」と話していた。勉強の仕方が分からなければ勉強しない。勉強しなければ成績が下がる。成績が下がれば学校に行くのも楽しくない。当然である。そうなる前に親や先生の協力が必要である。
また、努力のプロセス(過程)を褒めることも忘れてはいけない。結果がいいと褒め、結果が悪いと叱るという方法では子どもの意欲は高まらない。
厳しい社会を生き抜いていくための、「生きる力」は小さな成功体験の積み重ねで培われるものだと思う。目標を明確にし、目標に向けて努力することを促し、応援し続ける。そして褒める。
今、子どもたちに一つでも多くの成功体験を味合わせたい。「やれば出来る」から「やれば出来た」へ。
子どもたちの元気な笑顔が目に浮かぶ。
============過去の記事はココから============
最近のコメント