文部科学省の諮問機関である中央教育審議会は次の学習指導要領の中間報告をまとめた。「ゆとり教育」による学力低下を反省し、授業時間を1割以上増やし、総合学習の時間を削減するという。学力低下の原因が「ゆとり教育」にあり、総合学習が悪いと言っているようである。
学力低下の原因が「ゆとり教育」にあるとは思わない。「ゆとり」を勘違いして授業時間を削減しすぎたことが問題だったのではないだろうか。勉強する時間を減らせば学力が低下するのは当然である。「ゆとり教育」はそれまでの「詰め込み教育」の問題点を改善するために、「考える」ことを目指した教育だと理解している。
勉強しなければ学力は向上しない。そのためには、子どもたちの「勉強する意欲」を高める以外に方法はない。子どもたち一人ひとりに、勉強することの大切さ、努力することの大事さを伝え、そのうえでより具体的な勉強の仕方を教えることが重要である。先日、お会いした保護者が「うちの子どもは勉強の仕方が分からず不登校になった」と話していた。勉強の仕方が分からなければ勉強しない。勉強しなければ成績が下がる。成績が下がれば学校に行くのも楽しくない。当然である。そうなる前に親や先生の協力が必要である。
また、努力のプロセス(過程)を褒めることも忘れてはいけない。結果がいいと褒め、結果が悪いと叱るという方法では子どもの意欲は高まらない。
厳しい社会を生き抜いていくための、「生きる力」は小さな成功体験の積み重ねで培われるものだと思う。目標を明確にし、目標に向けて努力することを促し、応援し続ける。そして褒める。
今、子どもたちに一つでも多くの成功体験を味合わせたい。「やれば出来る」から「やれば出来た」へ。
子どもたちの元気な笑顔が目に浮かぶ。
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今、中学 高校の真っ只中の子育て中です。一筋縄にはなかなかいきません。「やる気」を持たせることすら大変です。
「一緒に頑張る!」しかないですよね。
「親がかわれば子どももかわる」を信じて。
投稿情報: こづ | 2007/11/07 13:17
文科省の諮問機関(中教審)の会議に一度見学へ行ってみたいものです。
さぞかし、高邁な議論がされていることと思います・・・。
もしくは、パズルゲームのように単に形を整えて完成すれば良しと思って座談会かのように行なっているかもしれません。
以前、学習塾の塾長という立場に携わった時に生徒の入塾前に必ず保護者と生徒本人と面談を行ない「苦手な科目(こと)」と「得意な科目(こと)」を質問しました。
そのことを確認した上で、担当講師へ指示を出す時に「個人の成績アップするように、段階を上げて達成感を味あわせ自信を持たせ褒める」と、今度は自宅でも「学習しよう」と意欲が湧いている様子を何人もの生徒を見ました。
私も休憩の合間に生徒たちと懇談しながら、エールを送り続けました。
その後、学校での出来事や嬉しかったことなどを一生懸命、私に伝えようしてくれたことが私も嬉しく、感謝もしました。
これからは親の「経済的支援」も重要ですが、「会話支援」ももっと重要視して頂きたいと感じています。
子どもは、親に褒められるとパワーアップされるものです。
投稿情報: ピンポン | 2007/11/05 19:38
ゆとり教育も詰め込み教育も良い所もあれば悪い所もあると言われています。
親・学校・地域社会が一体となって教育に取り組んで行く事が大事とも言われています。
子供の教育を真剣に考えている大人1人1人が自分のおかれている立場で出来る事を行動に移してしいけば必ず良くなると思います。
自分もそうして行きたいと思います!
でわなく、そうして行きます!
投稿情報: ('э') | 2007/11/05 01:51
今私の会社の上司は長野県松本市にある松商学園の野球部出身で甲子園に出場したかたです。松商学園というと夏の甲子園35回出場の名門です。全国でも夏の甲子園最多出場している高校ですが、野球で選手を集めてないそうです。よって中程度の選手しか毎年集まらず、他校の佐久長聖高校や創造大付属や長野日大といった高校の方が戦力的に有利だそうです。しかし戦力が毎年劣っているのに3年1回甲子園に出場できるのか。上司の話ですと、松商学園は練習の時から甲子園に行くことが当たり前という気持ちで選手全員やっていることだそうです。よって選手全員がなぜこの練習しなくてはならなのか。この練習で本当に甲子園に行けるのか、といったことを選手、コーチ、監督が真剣に話し合い納得して練習しているということです。その結果試合では「俺たちがこんなところで負けない」とみんな思って試合していたから35回出場してると言ってました。野球の話ですが勉強も同じのような気がします。そして仕事も。
投稿情報: 寺田 誠司 | 2007/11/03 21:36