信用できる人や企業が多いと思う人は3割を切る。朝日新聞社が全国3千人を対象に実施した全国世論調査で世の中の信用・信頼が揺らいでいる実態が浮き彫りになった。社会生活の基本である「信用」が崩壊してしまうのであろうか。
「信用している」と「ある程度信用している」をあわせた信用度のトップは家族で97%。続いて、天気予報94%、新聞91%、科学技術86%、医者83%、裁判72%、テレビ69%と続く。警察は63%で8位、教師は60%で9位だった。ワースト1は政治家と官僚が18%で並んだ。「信用している」はともにわずか1%。官僚に対しては「信用していない」が35%で最も多く、強い不信感の表れである。
一番身近な家族のトップは納得できるというより、ホッとしたいうのが正直な気持ちだ。しかし、医者、警察、教師が、天気予報や新聞より信用度が低いのは悲しい。情報より人間のほうが信用度が低いのである。さまざまな不祥事の結果であろう。
政治家や官僚に対する不信感は今に始まったことではない。なかには本気になって、国のため、国民のために頑張っている政治家、官僚もいると思うが、「国民の生活が良くならない=政治家が悪い、官僚が悪い」の方程式は否めない。多くの国民が「自分のことしか考えていない」と思っている実態の表れである。
小さい頃、亡くなった祖父から、「人から信用される人間になれ。信用は金では買えない」と言われた。また、「馬には乗ってみろ。人には添ってみろ」と教わった。あまり好きではないと思う人であっても、まず付き合ってみろ。人には必ずいいところがあるからと理解した。「人を好きになれ」。「人を信用しろ」と幼い孫に教えたかったのであろう。
「人を好きになれない」、「人を信用できない」社会は空しい。「人を好きになれない」、「人を信用できない」人は寂しい。
一人ひとりのおとなが、今いる場所で信頼される努力をし、子ども達の手本になっていく社会を構築したい。
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今回のデータは、「とても残念」という気持ちと、「仕方がないな」とい気持ちでした。人を信用するということも簡単なようで、なかなか難しい世の中なのかもしれません。私は、まず自分が人に信用される人。信頼される人になれるよう、日々の生活に挑戦しようと思いました。
投稿情報: aya | 2008/04/01 23:38