ご近所に住むYさんのお通夜に家内と二人で伺った。享年89歳。時代も時代だが、若い頃から大変ご苦労されたと伺った。Yさんが入院中、奥さん(83歳)が「お父さんが、病院で、今度生まれてきてもお母さんと結婚するよ。愛しているよ。って言うんだよ」の話には心から感動した。お二人の幸せの日々が脳裏に浮かぶ。
「お父さんの顔を見ていってください」。無意識のうちに涙が出てきた。「Yさん」って呼びかけると、今にも目を開けるような安らかな表情であった。きれいなピンクかかった顔つやであった。
「ぜんぜん苦しまず、スッーと逝ってしまった」。奥さんは笑顔を見せながら語った。また、病室で、私たち夫婦のことを心配されていたことも伺った。もったいないことだ。有り難いことだ。Yさんの人間の大きさがわかる。
初めてお会いしたとき、Yさんの風貌、風格の凄さを感じた。凄い人なんだろうな。凄い生き方をされてきた人なんだろうなと感じてきた。
人の生命はいつかは終わる。
親も、家内も、子ども達も、親戚も、友人も、社員も、そして自分も。
そして、それが「いつ」なのか誰もわからない。
縁あって出会うことが出来た人たちと一緒に今を大切に生きていきたい。
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