小・中学校では2009年度から新学習指導要領の一部が前倒しで実施される。学習時間数の増加、学習水準の向上などの変化がある。今回の改訂内容は2003年度のPISA(経済協力開発機構による15歳児を対象とした国際的な学習到達度調査)の結果が大きな影響を与えていると言われている。関係者からは日本の子どもたちの学力低下が叫ばれた。特に読解力の落ち込みが目立った。
PISAでは身に付けた知識や技能を生活の中の問題解決に役立てる力が要求される。「活用型の学力」だ。単なる暗記では対応できない問題が多く出題される。新学習指導要領では単に学習時間数を増加するのではなく、思考力、判断力、分析力を伸ばす教育を重視しているようだ。.
高度経済成長時代は、外国から輸入した資源を加工し、同じものをいかに早く大量に生産するかが重要であった。よって、指示されたことを早く正確にできる人材が求められた。ところが時代が変わり、価値観の多様化から、一人ひとりのニーズに合ったものを考え、作り出していかなければ生き残っていくことが難しい時代になってしまった。従って、豊かな創造性が求められる時代となった。学校教育も実際の生活での問題解決に役立つ「活用型の学力」が問われるようになると思われる。
子どもたちの学力は基本的な生活習慣と密接な関係がある。基本的な生活習慣が身に付いている子どもは学力も高い。朝食をとる。本を読む。明日の学校の準備を自分でする。身の回りのことをきちんとするなどが重要だ。また、家庭における学習面では、計画的に行う。宿題の期限を守るなどを実践したい。
日常の親子のコミュニケーションの中でも子どもの創造性を伸ばすことができる。親が子どもに「なぜ?」、「どうして?」を問いかけてはどうだろうか。
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