いじめ認知12万5000件。2006年度に学校教育現場で把握されたいじめの件数である。いじめが原因の可能性がある自殺者も6人いたという。いじめの定義を広くとらえ直し、調査方法も変えた結果、前年度の約2万件から6倍以上にも増えた。
ブログ掲示板への書き込みや悪質な合成写真、仲間はずれのチェーンメール。急増が指摘される「ネットいじめ」が5千件近く判明。知らない間に、悪口やデマがどんどん広がってしまう。何と恐ろしいことか。
いじめにあっている子ども達が「いじめられている」と感じたら、それは「いじめ」だ。過去の定義や調査方法に疑問を感じ憤りを覚える。「いじめをなくす」ための調査でなければ、件数を把握しても全く無意味である。現実を正確に把握しなければ、課題もはっきりせず今後の対策も立てられない。十数万人の子ども達がいじめによって辛い思いをしたという事実を深刻に受け止めて、本気になって問題解決に取り組まなければならない。周りの大人は決して他人事であってはならないと思う。
いじめる側は、うざい、きもい、気に入らない等の自分勝手な感情や軽い気持ちでやってしまうことかもしれない。が、いじめを受ける側は、なぜ自分がいじめられるのかわからない場合が多いのではないだろうか。悲しく、辛い。心底傷つく。誰にも相談できないケースも多い。これからどうしたらいいのかわからない。一生トラウマとして残ってしまうこともあるだろう。
どんな理由があったとしても絶対いじめは許されない。「いじめられている子ども達」の立場になって知恵を出し合っていかなければならない。
結局、「相手の立場になって考える」ことが不足している世の中の現れであろう。大人が深く反省したい。
============過去の記事はココから============
最近のコメント