昭和の大横綱・双葉山が創設した名門時津風部屋で大きな事件が起きた。17歳の力士が名古屋場所前の6月急死した。親方や兄弟子たちの暴行が原因だという。部屋を逃げ出そうとした行為に怒り、ビール瓶や金属バットで殴り、さらに翌日激しいけいこで息を引き取った。顔は変形し遺体は傷だらけだったという。これはけいこではなく、世間で問題となっているいじめ、陰湿なリンチとしかいえない。報道されていることが事実であるなら、親方の「指導力」というより「人間性」が問われる。朝青龍問題の比ではない。亡くなった17歳の力士や両親の立場にたっていたらこんなことにはならなかった。小さいときから相撲観戦が好きだった「大相撲ファン」の一人として非常に悲しい。
65歳以上の高齢者が家庭や福祉施設などで虐待を受けた件数は1万2628件にのぼるという。虐待被害者の8割が女性で、半数が80歳以上。家庭での加害者は最も多いのが息子の37%、ついで夫14%、娘14%だという。事情はいろいろあるだろうが、自分を産んで育ててもらった親や、長年苦楽をともにした妻に対してなぜ虐待するのか。信じられない。
8月、私の親友にちょっと遅いが(かなりかな)二人目の子どもが生まれた。9月には身内に2人の赤ちゃんが誕生した。少子化の世の中で大変めでたいニュースである。元気に成長して欲しい。
人は皆生まれてきたときは可愛い。赤ちゃんの笑顔にふれると心が洗われる。事件を起こす赤ちゃんなんて聞いたことがない。なぜ、年をとって成長すると、人を傷つけたり、取り返しのつかない過ちを犯してしまうのか。
生命はひとつしかない。人生は一度しかない。子どもたちに真剣に教えなければならない。
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