「退学者が多くて困っている」という話を伺った。家庭の理由などやむを得ない事情もあるだろうが、そうでない場合が少なくない。自分で選んだ学校なのに途中で退学するのはもったいない。
一度決めたことを最後までやり続けることが出来ないという性質(性格)は、社会に出たあとも大きな問題になる。本人にとってマイナスだ。
彼らには共通点があると思う。目標がない。甘い。飽きっぽい。諦めが早い。
過去において、一つのことを最後までやり通した経験がないのだろう。また、最後までやり通すことの大切さを教えてもらうことがなかったのではないだろうか。見方を変えれば可哀想である。
大人でもそうだが、子どもは教わったことしか出来ない。今出来ないことは過去に教わっていない。
時間を守れない。提出期限を守れない。学校のルールを守れない。‥‥‥。現場の先生方がご苦労されている。
「中学生なんだから出来て当然」。「高校生なんだから知っていて当たり前」。そんな声をよく耳にする。
「当然」や「当たり前」は通用しない。「普通」もない。みんなそれぞれ違う。
一人ひとりの生徒をよく知り、理解し、現状を受け入れたうえで、それぞれにあった指導が今の子ども達に求められている。
一つのことを最後までやり通すことが出来たら彼らはきっと変わるだろう。
小さな成功体験が子ども達を成長させる。
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