「仕事で結果が出ない」A君と懇談した。A君は生真面目で言われたことは最後まで努力する頑張り屋である。なかなか結果を出すことが出来ず周りも心配している。本人の苦しみはどれほどであろうか。9年前に病気で学校を退職し起業したときと重なる。
歩んできたさまざまな経験を本気で語った。18年間の学校での出来事。病気になったこと。退職したこと。生きていくために起業したこと。全く売れず借金だけが増え続けたこと。死に物狂いで挑戦したこと。いい人との出会いで困難を乗り越えることが出来たこと。話している間にどれもこれも昨日のようにはっきり映像が浮かんできた。本当に辛かったが必死だった。
A君はいつも以上に真剣に聴いていた。
「なぜ結果が出ないと思う」。
「本気になっていなかった。何とかなると思っていた。慢心だった。」
例え本気になってもなかなか結果が出ないこともある。何とかなると思っているうちは何ともならない。慢心はもってのほか。
原因がわかればあとは実行するだけだ。
登山家の植村直巳氏は「自分で自分を褒めれるくらい頑張ろう」と言われていた。すべては自分との挑戦だ。
「結果が出るまで一緒に頑張ろう」。力強い握手を交わした。A君の表情はいつになく凛々しく見えた。
「これからだ!」。今の自分にも励ました。
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