都立K高等学校のA先生と懇談した。先生は以前国立の高等学校で教鞭をとられていた。大変優秀な先生である。頭の回転が速いだけではなく生徒に対する想いも熱い。良いことは褒め、悪いことは厳しく叱る。「生徒を育てたい」との強い志を感じる。
昨年、キャリアガイダンスの一環としてハローワークの方に講演をお願いし実施したそうだ。今年もお願いしたところ断られてしまったという。昨年の講演会のときに寝ている教員がいた。そんな学校では二度とやりたくないと言われたそうだ。当然であろう。生徒のことを思って準備をし、本気で話せば相当なパワーも消費する。一番感謝をし真剣に聴かなければならない立場の先生が寝てしまうなんてとんでもないことだ。A先生が誠意を持ってお詫びしお許しいただけたそうだ。
たった一人の心無い先生の行動で学校全体が大きな迷惑をこうむる。「K高校はだめだ」と烙印を押されてしまう。「建設は死闘。破壊は一瞬」。今まで一歩一歩積み上げてきた努力が一瞬にして消えてしまう。一番の被害者は生徒である。一生懸命頑張っている先生方も気の毒だ。
常識を知らない子どもたちが増えていると聞く。今まで育った環境の中で「当たり前のこと」を教えてもらっていないのであろう。可愛そうである。知らないことは出来ない。親が、先生が、周りの大人が本気になって教えなければならない。将来を担う子どもたちの教育は本当に重要である。先生の責任は重く尊い。勉強を教える前に「当たり前のこと」を教えてあげて欲しい。「当たり前のこと」が出来なければ社会人としてのスタートラインにさえ着けない。
A先生のような先生が教育現場に沢山登場し活躍されることを願う。
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